| 2002年11月5日火曜日 午前10時 ミラノ郊外 FICEP社を訪問した。
従業員規模は300名 イタリアの中では大手企業に分類される。
この国では従業員250名以下が中小企業という位置づけだ。
内訳は主要工場300名 世界中に12の子会社(5〜20名)をもっている。
売上高 5200万ユーロ (約67億円)
視察団に対応してくれたのは、社長のEizo COLOMBO氏。
設立は1930年 祖父から引き継ぎ彼で3世代目である。
FICEP社は設立以来2つの分野に特化することで、世界市場が冷え込んでいる現在でも成長を続けている。 |
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| ◇ 2つの分野に特化 |
1つめは鍛造品を製造するためのマシンに特化したこと。
2つめは鉄を使った建築構造物の製造に特化したことだ。
まず1つめの機械について。
ドリルやパンチング技術を活かし今ではロボットを使ったワイヤーカットを行うマシンをつくっている。
このワイヤーカットの分野では世界でもトップレベルの企業となった。
日本の自動車会社へも設備を納入した実績を持っている。
また成型プレス機では革新的な技術を盛り込んだ製品開発を行っている。
すでに完成したものもあり一段と競争力がついたと語った。
2つめの構造物について。
plates:主に橋梁用に使われている。
angles:高圧電柱に使われる。
beams:建築物の梁などに使われている。
我が社は鉄の構造物なら全てつくることができる。特にこの分野での市場占有率はイタリアでは100%、フランスでは80%を確保しているようだ。
しかしそれでも市場は小さい・・・
必然と世界へ市場を広げていかないと勝ち残れないと言う。 |
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| ◇ 役割について |
主要工場の役割と配置は5つある
1.組み付けエリア
2.鉄材加工エリア
3.設計センターエリア
4.機械加工エリア
5.カッティング組み付けエリア
特に設計センターでは常時35名が研究開発を行っており、26台のCADはすべて3D対応となっていた。 |
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| ◇ 12の子会社 |
営業拠点が6カ所 イギリス・ドイツ・フランス・アメリカなど・・
例えば営業所の役割はフランスの場合、営業・アフターサービス ・ 部品供給 ・ レトロフィッティングなど、営業マンではなくエンジニアを配置している。
理由は明らかだ。
カスタマーは専門アドバイスが必要になってくるので営業マンでは、十分な対応ができないからだ。
あくまでも自社のエンジニアスタッフによる直接販売にこだわる。
「エンジニアの育成には多くの時間が必要とされスピードが落ちるのでは?」との問いに対して、分野を特化したことでエンジニアの教育や顧客対応もシンプル且つ、素早く体制を整えることが可能となったという。
販売コストが、代理店を通した販売体系では売上げの1/3かかっていた。
それが、直接販売することにより、売上げの5%まで軽減している。
部品工場が国内に6カ所 本社への部品供給を目的とした会社であり、子会社それぞれが1つの事業を行うことで専門化、特殊化される。
また、主要工場は大企業となってしまったが、この12の子会社はイタリアらしい中小企業なのだ。 |
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| ◇ 大企業ではなく中小企業にこだわる理由は2つあるようだ |
組織面での事情とイタリア国内の施策の事情である。
その結果、大きな会社になってしまうと強みを活かすことができないという。
・ 柔軟性がなくなってしまう
・ 社内手続きが増えてくる
・ いろんな事業に手を付けるようになる
・ 国の施策が15人以下の企業に対しておおらかである
以上の点からEizo COLOMBO氏は中小企業であることの優位を強調していた。 |
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| ◇ マーケット |
売上高の75%〜80%は輸出で確保している。
内訳はEUで50% 北米・南米で20%・・アメリカ数% 極東3%となっていた。
なぜアメリカと日本への輸出がすくないのだろうか?
理由として上げられたのは2つあった。
・ 日本とアメリカの機械に対する考え方はEUと違っており、シンプルな機械を求める需要が多いのだ。
・ また機械を稼働させるためのソフトは日本製でないとだめなのだという。
しかし今後、FICEP社にとって有望な市場の1つであることには変わりはない、とこれからの戦略を語った。 |
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| ◇ 新な戦略展開 |
| 生産効率がいい、精度ある製品をつくることができる、そんな機械をつくることは当たり前のこと、FICEP社では「働く人たちが気持ちいい」をテーマに機械のデザイン戦略に取り組んでいる。
そのパートナーとなる企業はイタリアでもまた世界でも有名なカロッツェリア。
フェラーリをデザインしたピニンファリナ社だ。
こういった企業連合を組むことで新たな付加価値を生み出す。それがイタリアの特徴なのだ。 |
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| ◇ ニッチ市場はどのようにして探し出すことができるのか |
イ タリアの経済は不況と好況を長い歴史の中で何度も繰り返してきた。
日本の様な右肩上がりの景気は経験なく、あがっては沈む、そういった状況の中で強い企業のみが市場に残る・・・・その繰り返しであった。
国内にマーケットが無ければ外にもとめればいいじゃないか、生き残った企業はマーケットを国外に求め行動を起こした。
・FICEP社 社長
私自身何度も日本に行きましたよ(笑) そのころ日本はバブルでしたね。
私たちは日本に学びそして新たな市場を探すことに徹した。
そうすることで将来は見えると信じていたからです。
商談のため 飛行機に何度も乗りましたよ。今、日本の中小企業経営者はそうしていますか?
自分の目でみて感じること、行動することなのです。そうすることでニッチな市場は見えてきますよ。 |
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