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セミナー報告
■中小企業がつくる世界ブランドの時代!

1月28日 友人の大熊氏より感動の電話がかかってきた。
このままやったら日本のモノづくりは大変なことになるよ!
はやく意識をかえないといけないなぁ・・・

実は彼の場合、大阪産業創造館で開催されたセミナー、
プロダクトデザイナーで有名な喜多さんの話を聴いたことからはじまった。
(喜多さんはシャープの液晶テレビのデザインで有名)
 
テーマは「中小企業がつくる世界ブランドの時代〜ヒット商品ができるまで〜」
講師 喜多 俊之氏 (プロダクトデザイナー)  

皆さんこんにちは。喜多 俊之です。
私は大阪とミラノにデザイン事務所を持っています。
 
その様な環境の中から感じた日本と諸外国のデザインに対する意識の違いをお話ししましょう

 

近年アジア諸国の方向性として「デザインは国家事業」と明確に打ち出してきています。
中国の場合は「デザインは新資源だ!」という視点で次の世界を狙っている。

台湾にいたっては「もうモノ作りでは食べていけない」
今後は3つの分野に特化することで世界市場で生き残って行く戦略が立てられた。

 1つめはデザイン
 2つめマネージメント
 3つめは金融である
 これらは国家レベルの話なのです。
  
日本の場合、インターシップと言うものがあります。
中国のデザイン系の学生も在学中、ある意味企業に属して活動し最終段階で卒業制作として自分のデザインを発表するのです。
 
この時の審査基準が明確なのです。
「デザインは産業のものであり決してアートではない」というもの

「ここにビス止めしているが、これでは数が足りない」
なんて真剣勝負なのです。
企業と学生の結びつきが半端じゃないということです。
 
デザインはアートではなく快適な生活が大前提にあるので
直ぐにでも製品化出来るモノを要求する。

企業も本気なんです。
そして官・民・学生が一体なんです。

 

「日本とこれら諸外国とのデザインに対する意識の違いはどこからくるのか?」

それは「暮らしぶり」のちがいなんです。
「暮らしぶり」とは豊かな暮らしの現場です。
 
イタリアの場合、自分の家にお客さまを招く事が一般的な事であり、
それが家のもつ本来の役割なのです。
 
お客様がやってくるおうち・・・そうするうちに、食器も段々と吟味された物になり、
自分にそして家族にピッタリの物を探すようになるのですね。
 
それが家具であったりインテリアであったり・・・どんどん進むと文化にまで発展してしまうのです。

1960年代ミラノでは住環境の整備が行われた。
屋外看板を撤廃し、生活の基盤となるインフラを整え、そして古い団地を取り壊す、
など急ピッチで進められた。

これらは全て豊かな暮らしをするため!
すなわち「暮らしぶり」をよくするという目的のためスクラップアンドビルド、
壊しながら整えていったのです。

逆に残すものは残す!
ということで、ローマ・ベニス・フィレンツェなどはそれぞれの特性をもたせた町として
再建させることになりました。
どうやらこの時代がイタリアと日本の分かれ道になったようです。
 
それから数十年経った現在の日本では、京都へ訪れる観光客が年々減少しています。
一方・・・年々増加しています。

アジアで大きな広い家というものは無理なのかぁ・・・と言うと決してそうだとは言い切れません。
実際に韓国では「暮らしぶり」の為、既に住環境の再整備が始まっているのです。

日本はなによりまず「暮らしぶり」の意識を持たなければ、
何も見えてこないし、何を作ったらよいのか分らなくなりますよ。

100円ショップとコンビニで過ごす「暮らしぶり」になっては困るのです。

これから日本はどうすればよいのか?
まず考えてみて下さい、日本独自のものとは何でしょうか?・・・・・。
イメージが大切です。
 
それをまず頭におきベースにして考えていかなければなりません。
 
「これからのモノづくり」
価格は二の次で、じっくりと考え創られたものが支持されるのです。
ヨーロッパにはそういう物をしっかりと受け入れてくれる仕組みや土壌がちゃんとあります。

1秒でも1分でも1歩でも明日に向かって行動をおこす事をしなければ、
生き残れない時代になりました。
 
カバンを手にとりすぐにでも世界に飛び出す!イタリアの中小企業・・・
考えるだけではなく行動をおこすことが大切なのです。

中小企業は世界に自ら売りに行くそんな時代なんです。

 

「コメント」 大熊ビームス有限会社 ゼナラルマネージャー 大熊 徹

私はこのセミナーを聞いて正直ビックリしました。
特に形には表れない意識の持ち方に驚きがありました。
その内容は2つありました。
 
1つめは、中国・台湾でのデザインの位置づけです。
台湾がモノ作りを諦めたという点です。
台湾の現状や意識をどれだけの日本人が知っているのでしょうか?

2つめは、「暮らしぶり」です。
今の日本人が忘れてしまった大切なもの、日本の良さをもう一度見直すべき時だと感じました。
 
自らの殻を破り、世界に出て行く時代。

私は、日本の文化の見直しに明日のヒントがあると思った!








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